新たな伝説がここからはじまる。
新型フェアレディZ“Proto Spec”登場。1969年の初代S30の誕生以来、フェアレディZは日本を代表するスポーツカーとして進化を続けてきました。そして2022年、いよいよ新たな伝説の幕が開きます。新型フェアレディZの誕生を記念して、標準車に先駆け、特別仕様車“Proto Spec”の登場です。
1969(昭和44)年に発売後、スポーツカーとして異例の世界的ヒットとなったフェアレディZは、9年目の1978 (昭和53)年に初のフルモデルチェンジで2代目モデル・S130型に進化しました。
初代フェアレディZ(S30型)のロングノーズ&ショートデッキスタイルのコンセプトを継承しつつ、ボディをやや大型化することで室内スペースを拡大しています。
さらに、全車に4輪ディスクブレーキを採用するなど、より快適で使いやすいスポーツカーとして進化を遂げました。
日本市場では直列6気筒OHC・2ℓエンジン の「Z」 と2.8ℓの「280Z」があり、海外ではもっぱら「ダットサン280ZX」の名前で知られます。
このクルマは1981年のフェアレディ280Z-T 2by2で、最高出力155psのL28E 型エンジンを搭載し、エアコン・パワーウインドウ・アルミホイールが標準装備の最上級グレードでした。
280Zは、往年の人気アクション刑事ドラマ「西部警察PART II・III」に登場する特殊車両「SUPER Z」のベース車です。
劇中の車両はガルウイングドア付のボディに数々の特殊装備を満載し、画面の中で暴れ回った伝説のマシンでした。
1960(昭和35)年1月登場の「ダットサン・フェアレディ(SPL212/213型)」からのフェアレディとフェアレディZは、1983(昭和58)年に累計生産台数100万台を突破しました。
その記念すべき年にデビューしたのが、3代目フェアレディZ・Z31型です。
エンジンは従来の直列6気筒・L 型から、新世代のV 型6気筒・VG 型に進化しました。
エクステリアは、ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを受け継ぎながら、空気抵抗係数(Cd 値)=0.31の尖鋭的なシルエットに生まれ変わり、消灯時でもレンズの一部が見えるパラレルライジングヘッドランプなどによる個性的なデザインも人気を集めました。
このクルマは、最高出力170馬力のV20ET型エンジンを 搭載した「ZG」です。
フェアレディZの4代目(Z32型)は、フェアレディZが誕生してから20年目となる1989年(平成元年)7月に発売されました。
ワイド&ロープロポーションのスタイル、60度の超スラントヘッドランプ、躍動感に満ちたキャビンフォワードのシルエット、運動性能の良さを象徴するショートオーバーハングなど、フェアレディZの伝統を継承しつつ、さらに美しさと精悍さを進化させたスタイリングが特徴でした。
2人乗りの2シーターと4人乗りの2by2(ツーバイツー)のバリエーションがあり、エンジンは3000ccV型6気筒DOHCのVG30型で、ツインターボと自然吸気の2機種がありました。
また、4輪マルチリンクサスペンション、スーパーHICAS、アルミキャリパー対向4ピストンブレーキなど、当時の日産が誇る最新のシャシー技術を余すことなく投入していたことも大きな特徴です。
このクルマは、北米向けの左ハンドルの輸出仕様車として1992年に生産されたモデルです。
「Z(ズィー)カー」ことフェアレディZは、4代目のZ32型が2000(平成12)年8月で生産中止になり、いったん系譜が途絶えるものの、ルノーとの提携を始めたばかりの日産にとって世界に知られた日産の象徴としての「Z」は大きな資産であり、その復活を望む声が内外ともに高まりました。
その期待感の中、2001(平成13)年のデトロイトショーでコンセプトが発表された新型Zカーは、伝統のZらしさと現代的な感覚、高品質感と手ごろな価格設定で賞賛を浴び、翌年夏に日米ほぼ同時発売されます。
3.5ℓの自然吸気VQ35DEエンジンのみ、2シーターのみと割り切ったことも好評で、途中で「ロードスター」を加えつつ、次世代Z34型にスイッチするまでの6年間に、Z32型を上回る約25万台を生産する大ヒットになりました。
このクルマは、Z33型発売時の最初期モデルで、発表会などの場で大切に使われてきた個体です。
2008年12月、復活後初のフルモデルチェンジを行い、6代目 Z34型が発売されました。
先代モデルをさらに進化させたモデルで、 エンジンは排気量3.7LのV型6気筒であるVQ37VHRを搭載し、336PSを発生させます。
また、Z34型にモデルチェンジするにあたり、フェアレディZのアイデンティティである「ロングノーズ」を表現するためにホイールベースが100mm短縮されています。
2009年10月には翌2010年10月までの期間限定車として、クーペ「Version ST」をベースにした、「40th Anniversary」をロードスターと同時発売。
2019年には2020年3月末までの期間限定モデルとして「50th Anniversary 」発売。どちらも多くの専用の装備で特別感を演出しています。
歴代の「Z」へのオマージュを感じさせるデザインをまといながら、最高出力298kW(405PS)、最大トルク475N・m(48.4kgf・m)の新開発3リッターV6ツインターボエンジンを搭載する、「他のやらぬことをやる」という日産のDNAを象徴するモデルとして、2021年8月にニューヨークで全世界に向け初公開。
イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーのエクステリアには、専用カラーのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール(チタニウムゴールド)や、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(イエロー)などを装備しました。インテリアには、本革・スエード調ファブリックコンビシート(イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントライン)などを採用すると共に、インストパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッドなどに専用カラーステッチを施しています。
1969(昭和44)年10月発表の「フェアレディZ」S30型は、それまで通好みなオープンスポーツカーだったダットサンフェアレディから、居住性を高め、ゆったりとクルージング可能なGTカーへ劇的に変化を遂げました。
より低く、長く、ワイドなスタイリングは、優美さの中に獰猛さも醸し出し、多くのファンを魅了します。
性能も第一級で、特に前期に存在した2.4ℓ・150psエンジン搭載の「240Z」は世界ラリーなど数々のモータースポーツシーンで活躍し、そのポテンシャルを証明しました。
「Z-Car」の名で親しまれた初代「Z」は、1978(昭和53)年までの8年間で世界販売52万台以上を記録し、世界の自動車史上、最も売れたスポーツカーのひとつとして知られ、同時に多くの熱烈なファンを生み出しました。
このクルマは最初期型で、上級グレードの「Z-L」です。